赤ワイン
赤ワインは黒ブドウを使って造るワインです。
造り方は、黒ブドウを軽くつぶし、果梗を取り除いたら果汁を果皮・種子と共に発酵させて造ります。
こうすることによって綺麗な赤ワインの色が出て、ワイン独特の渋みを出すことができます。
白ワイン
白ワインは主に白ブドウを使って造るワインです。
造り方は、赤ワインとは違い白ブドウをギュっと絞った果汁のみを発酵させて造ります。
このため、白ワインには渋みはありません。
ロゼワイン
ロゼワインは赤ワインと白ワインの中間的存在のワインです。
黒ブドウのみを使うことも、黒ブドウと白ブドウを混ぜて造ることもあります。
造り方も様々で、赤ワインの造り方のように作ったり、白ワインのように果汁だけを使って造ったりもします。
味の覚え方
また、赤ワインと白ワインの味の違いはこう覚えましょう!
【白ワインに渋みがプラスされると赤ワイン】
さらにロゼはその中間ですが、どちらかというと白ワインに近いです。
[Lesson 2] 知っておきたいブドウの品種 5種類!
ワインはブドウの品種によって味が変わります。
ですが、ブドウの品種を数えたらきりがない・・・ということでここでは、何万種類とあるブドウの品種の中からこれだけはおさえておきたい品種を5種類ご紹介いたします!
赤ワイン編
赤ワインは「ボルドー系」と「ブルゴーニュ系」の2種類に分けることができます。
どちらもフランスの地域名が由来となっており、それぞれに特徴があります。
ボルドー系は、ワインの色も濃くブドウの渋みをたっぷりと楽しむことができます。
ブルゴーニュ系は、ボルドー系よりもワインの色が薄く、ブドウの主張が少ない分、ブドウの出来によって味が変わる繊細なワインです。
ボルドー系
- カベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernet Sauvignon)
- 品種の王様ともいわれる高級品種がこのカベルネ・ソーヴィニヨン!カベルネ・ソーヴィニヨンの栽培面積は全世界でトップを争っており、長い期間をかけてじっくりと育てる品種です。
- そのため、熟成させる期間によってワインになったときの味わいが全く変わります。
熟成期間が短いうちは、鮮やかなルビー色の果実から、タンニンによる苦みや渋みを楽しむことができます。
さらに酸味が加わることでより赤ワインの味がグッと刺激的なものになります。
それを長期熟成することによってまろやかな味のワインに大変身します
- このようにカベルネ・ソーヴィニヨンは熟成期間によって違った味を楽しむことができ、どの時点でも美味しいワインを楽しむことができます。
迷った時は品種の王様である「カベルネ・ソーヴィニヨン」の名前が入っているものを選べば間違いなしです! - メルロー(Merlot)
- カベルネ・ソーヴィニヨンに比べて早熟なため、全世界の栽培面積トップを争っているのがこのメルローです!早熟でありながら、しっかりと深みのある色合いと香り、きめ細やかなタンニンから出るまろやかで丸みのある口当たりが特徴です!
また、メルローはカベルネ・ソーヴィニヨンとブレンドしてワインを造ることも多くその絶妙な調和で、絶大な人気を誇っています。
ワインの酸味が苦手な方は、「メルロー」の名前がついたワインを選んでみましょう!
ブルゴーニュ系
- ピノ・ノワール(Pinot Noir)
- ブドウの出来がそのままワインに現れる品種こそがこのピノ・ノワールです!ピノ・ノワールは明るい色合いとキイチゴやベリーのような華やかな香りを楽しむことができる赤ワインです。
- 繊細で滑らかな味わいを生み出すピノ・ノワールは数あるブドウの品種の中でもまさに「エレガント」という言葉がぴったりな品種です。
また、ピノ・ノワールはブドウの出来によって味が全く変わるので、作っている年によって違う味を楽しむことができるのも大きな特徴のひとつです。
その分、ピノ・ノワールの品種の銘柄のワイン選びは少し難しいかもしれません。
初心者の方はボルドー系のワインから攻めていくのがオススメです!
白ワイン編
白ワインで覚えておきたいのは次の2種類です!
- シャルドネ(Chardonnay)
- 白ブドウの王道高級品種であるシャルドネ!誰もが一度はその名を聞いたことがあるのではないでしょうか?シャルドネの特徴は、寒いフランスのシャンパーニュ地方から暖かいオーストラリアまで、どのような土地でも育てることができる適応能力の高さです。
香り高くキレの良い風味で、熟成が進むと綺麗な黄金色になり、ナッツのような風味になります。
ブドウ自体が主張せずクセが少ない分、育った土地によって風味が異なるため、同じシャルドネの品種でも様々な味を楽しむことができます。
白ワインならシャルドネの名前が入ったものを選べば間違いありません! - ソーヴィニヨン・ブラン(Sauvignon Blanc)
- 全世界で5番目の栽培面積を誇る白ブドウがこのソーヴィニヨン・ブランです!もともとは主にフランスで造られていたものですが、最近ではニュージーランドが特に力を入れています。
- ソーヴィニヨン・ブランはなんといっても「青い香り」が特徴です。
- ですが、赤ワインの品種カベルネ・ソーヴィニヨンと同じように、熟成させる時期によって味わいが変わるのを楽しむこともできます。熟成期間が短いうちは、若草のような青い香りが特徴的ですが、長期熟成させると一転、トロピカルフルーツのような香りを感じることができます。
ソーヴィニヨン・ブランの未熟時と完熟時のそれぞれの味の違いを楽しみましょう!
[Lesson 3] ワインの産地 ~旧世界vs新世界~
ワインは「品種」「土壌」「気候」さえ適していればどこでも造ることができます。
そのため、世界各国でワインを作っていますが、産地を大きく分けると「旧世界」と「新世界」の2つに分けることができます。
旧世界
ヨーロッパを中心とする古くからワイン造りをしている国のことを言います。
代表的な国はフランス・イタリア・スペインなどです。
その特徴は・・・
- 繊細さと渋みの奥深さを味わうならフランス産
- 州ごとのワインの違いを楽しむならイタリア産
- 情熱の赤!赤ワインならスペイン産
と言った特徴があります。
私たちがイメージするワインの産地は多くが旧世界の国ではないでしょうか?
新世界
ワイン造りの歴史は浅く、知名度はまだ低いですが美味しいワインを造っている国のことを言います。
代表的な国はアメリカ・チリ・オーストラリアなどです。
その特徴は・・・
- ボルドーのような深い味わいを楽しめるのがアメリカはカリフォルニア産
- チリカベとはチリ産のカベルネ・ソーヴィニヨン!タンニンの苦みをしっかり味わえます
- 温暖な気候で育つワインは絶品!オーストラリア産
と言った特徴があります。
最近では、旧世界と同じくらい新世界のワインも人気があります。
旧世界ワイン、新世界ワインともに特徴があり、美味しいワインを堪能することができますので、まずはご自分の舌で試してみましょう!
[Lesson 4] ワインはボトルやラベルが全てを物語っている!?
実は、ワインはボトルやラベルを見ればその味を想像することができます。
ここでは、ボトルやラベルの見方を紹介していきます。
赤ワイン編
赤ワインはボトルの形で見分けることができます。
- ボルドー系(カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー)は“いかり肩”
- ブルゴーニュ系(ピノ・ノアール)は“なで肩”
このように見分けることができます。
ボルドータイプは渋みが強いため、熟成中に澱が瓶の中に溜まります。
これを、注ぐ際にグラスに入らないようにする為です。
白ワイン編
白ワインはボトルの色で見分けることができます。
- 辛口は“緑色”
- 甘口は“透明”
このように見分けることができます。
ラベルはこう読む
ワインのラベルは一見わかりづらいですが、読み方さえわかればすぐにどのようなワインなのかを知ることができます。
- ブドウ収穫年 (例:2008)
- ワイン名 (例:GINESTET)
- 生産地区名 (例:BORDEAUX)
- ※地区が狭いほど高級です!
- 生産国 (例:France)
- 容量 (例:750ml)
- アルコール度数(例:12%)
- 格付け (例:ACボルドー)
・・・とラベルにはこんなにたくさんの情報が隠されています!これを知ったらワインのラベルを見るだけでも楽しくなりますね!
[Lesson 5] ワインの収穫年~古い方が美味しいの?~
皆さんは「古いワインほど美味しい」と思っていませんか?
答えはNOです!
ワインは造られて1~2年以内の飲まれることを前提に作られています。
特別なワイン以外は早めに飲んだ方が美味しく飲めるのです。
そもそもワインの出来は、ブドウの品質によって決まります。
天候に恵まれて育った良質なブドウは、熟成するのに時間がかかります。
そのため、飲み頃が来るまでに時間がかかります。
一方、天候に恵まれず育ったブドウは熟成するのが早く、飲み頃も早くに迎えます。
つまり、
- 当たり年のワインは熟成して飲み頃を迎えるまで待ってから飲む!
- それ以外のワインは飲み頃を早く迎えるため1~2年以内に飲む!
ということなのです。
当たり年で保存をしっかりしたワインは古いものの方が美味しく味わうことができますが、大抵のワインは1~2年以内に飲みましょう!
[Lesson 6] ボジョレーヌーヴォーって何!?
毎年ある時期になると街中で見かける「ボジョレーヌーヴォー解禁!」の文字。
ボジョレーヌーヴォー(Beaujolais Nouveau)はフランスのブルゴーニュ地方ボジョレー地区で造られる新酒のことを言います。
ボジョレーヌーヴォーは、もともとその年に収穫されたブドウで造る新酒で、ブドウの良し悪しを確認するために造られていました。
そのため収穫してから数週間でワインを造らなければならないため、その製造方法は他のワインとは違います。
マセラシオン・カルポニック製法という独特の製法を使っており、ブドウを房のままどんどんタンクに入れていき、ブドウの重みで果汁を出します。
そうすることで炭酸ガスが発生し、酸化を防ぎながら発酵させるため、フレッシュな味わいを楽しむことができます!
渋みはほとんどなく、やさしい口当たりなので飲みやすいワインです。
毎年11月の第3木曜日の午前0時に販売が解禁されますが、時差の関係で日本が一番早くその年のボジョレーヌーヴォーが解禁されます。
[Lesson 7] ワインはどうやって飲むの?
レストランでテイスティングする方法
レストランでのテイスティングは美味しさを確認するためのものではなく、ワインの状態を確認するために行います。
その方法は
- 注文したものかどうかラベルをチェック!
- ワインが注がれたら色をチェック!
- この時、ワイングラスの脚(ステム)か台(ベース)を持ち劣化していないかを確認しましょう!
- 香りをチェック!
- グラスを鼻先に近づけて香りをかいだら、グラスを回してから深くかぎましょう。
- ワインを口に含んで異常がないかチェック!
- ゆっくりと舌の上で転がしてから飲みましょう。
乾杯はアイコンタクトで!
ワインで乾杯をする時は、グラスを合わせてはいけません。
ゆっくりと目の高さまでグラスを上げて、相手とアイコンタクトをしましょう。
グラスは脚を持とう!
ワインに体温が伝わらないようにワイングラスは脚を持って飲みましょう!
ワインの温度はどのくらい?
ワインを飲むときの温度の目安は以下の通りです。
- コクのある赤ワイン・・・15~18℃
- 軽い赤ワイン・・・10~14℃
- 辛口白ワイン・ロゼワイン・・・7~14℃
- 甘口白ワイン・・・5~8℃
温度を調節してよりワインを美味しく飲みましょう!
まとめ
さぁ、これでワイン講座は終了です!
もうこれを読む前のあなたとは違います。ワインをたっぷり楽しむことができるようになりましたね!
ワインのことを少し知るだけで、今までとは全く違った形でワインを楽しめるようになっているはずです。